【必見!】建築図面のキホン・寸法、表記

不動産屋が仲介する土地を購入する時、その土地に建てられる建物の「仮プラン」図面が貰えます。注文住宅であれば、建築士との打合せで希望を盛り込んだ図面を作成します。普段見慣れない「図面」をいきなり目の前にしても、広さや空間を立体的にイメージすることは大変困難で、細かく示される表記すべてを理解することは難しいですよね。今後マイホーム購入を考える方へ、建築図面のキホン知識をお伝えします。


【寸法に関する表記】
建築業界はミリ単位が基本です。
100mm→0.1m、910mm→0.91m、1820mm→1.82m というようにすぐに変換できるようにしておきましょう。自分の身長をミリ単位で覚えておくと幅や高さや奥行きなど空間イメージを掴むときに便利です。例)私は170cmなので1700mmです
 
予備知識ですが、
工事現場では尺貫法もまだまだ広く使われています。
一尺(いっしゃく)は一寸の10倍で約30.3cm。(一寸法師は3.03cmということですネ)
一間(いっけん)は一尺の6倍で約1.82m


すごく簡単な絵にすると、こんな感じです。
一間はタタミの長辺の長さ。その半分がタタミの短辺の長さ。
タタミを2枚並べると約1820mmの正方形になり、不動産業界でよく使う単位1坪になります。

基本的に、住宅会社で図面を見ながら間取りの打合せをするときはミリ単位と覚えておけば大丈夫です。

それから、
3×6(サブロク)や3×8(サンパチ)、4×8(シハチ)などの規格サイズについて。
・サブロクは3尺(910mm)×6尺(1820mm)
・サンパチは3尺(910mm)×8尺(2430mm)
・シハチは4尺(1230mm)×8尺(2430mm)

板状の建材は主にこのような大きさで販売されています。
どうしてこの寸法なのかはまたの機会として、材料を無駄なく活かせる間取り、棚板等の加工を考えることができれば建築費を少しでも抑えることができますよね。今は廃棄にもかなりのコストがかかるので、規格サイズを意識すると◎です。
 
ミリ単位って本当に細かいですが、だからこそ完成した時ぴったり気持ちの良い納まりにできたり、住む方にとって”ちょうどいい”お家を造ることができるのです。



また、図面を読む上で意味を知っていると便利な表記をご紹介します。
↓ 

CH(読み方:しーえいち)
シーリングハイの略で、床面から天井までの高さのこと。
建築基準法では「居室」の天井高さは2100mm以上と定められています。敷地や建築条件によりますが一般的な住宅のCHは2400mm=2.1m。

FL(読み方:えふえる)
フロアレベル、フロアラインの略で、仕上げ床面高さのこと。
立面図や設備図(水廻り設備の詳細図)でよく見る表記で、1FLは1階仕上げ床面、2FLは2階仕上げ床面と表します。
例えば、照明のスイッチを1階の床から1400mmの高さで壁に設置したい時は「1FL+1400」と表記することで現場の職人さんに伝えることができます。

GL(読み方:じーえる)
グラウンド・レベルまたはグラウンド・ラインの略。主に配置図にある表記です。
建物を建てるとき、元々の地盤を掘って低い位置に計画したり土を盛って高い位置に計画したりすることがあります。「設計では地盤レベルをこの位置で考えています」ということを表し、元々の地盤と設計地盤の関係が分かるようにします。設計地盤、設計GLと呼びます。
 
BM(読み方:べんちまーく)
設計GLを決めるための基準点。周囲にある電柱や側溝等の既存工作物や杭、新設した木杭といった動かないものを基準点として設定します。
 
 
LDK(読み方:えるでぃーけー)
リビング・ダイニング・キッチンのこと。

UB(読み方:ゆにっとばす)
賃貸物件を探す時にユニットバスといえばお風呂とミニ洗面+トイレが同じ空間にあるのを想像しますが、戸建て住宅でいうUBは床壁天井浴槽洗い場等すべてがセットになっていて現場で組み立てて完成するものをいいます。
工場での製造や現場での施工性を効率よくするために規格サイズがあり、戸建てでは1616(いちろくいちろく)が標準です。

WC(読み方:トイレ) Water Closetの略。

WIC(読み方:うぉーくいんくろーぜっと) Walk in Closetの略。
 
F.CL(読み方:ふぁみりーくろーぜっと)  Family Closetの略。

分からない表記があるときはどうぞ気軽にお尋ねください♪
 
 
もうひとつ大事なポイント。
図面に描かれている寸法は芯芯(しんしん)といい、柱や壁などの部材の中心から中心までを表します。


例えば、一番右の「1,820」という寸法に注目します。
柱と柱の中心からの寸法なので、このスペースに幅1820mmのソファは入りません。
家具家電の設置可能なサイズを導くには、壁内を構成する木材や石膏ボード、仕上げのクロス、それらの厚みの合計を算出し内法(うちのり)寸法を求めます。

ひとまず上記内容を知っておくとわりと抵抗なく図面を読むことができて理解もしやすいハズ。少しでもお役に立てればと思いますが、どんなことでもかまいませんので分からないことがあれば是非お問合せください◎
 
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