ねもとです。
今日の豊島区の最高気温は30℃を超える予想。
ここ数年の東京は冬場氷点下に達する日も多く、気候変動による生活への影響が身近に感じられます。これから家づくりをお考えの皆さまには健康で快適な住み心地の指標のひとつ『断熱性能』について、知っておいていただきたいと思います。
そもそも住まいの断熱性とは、住宅の機能性のひとつ。
断熱性が高い住宅は室内の熱が外へ逃げにくく、外からの熱の影響を受けにくく、エアコン使用時には省エネルギーで夏涼しく冬暖かい室内環境を保つことができ、通年快適に過ごすことができます。
【住まいの断熱性能は、UA(ユーエー)値】
難しい言葉で「外皮平均熱貫流率」ともいいます。単位は「W/㎡・K」。
数値が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性が高いことを表します。
計算式は以下のとおり。
UA値(W/㎡・K)=建物から排出される熱量(W/K)÷建物の外皮面積(㎡)
建物内部の熱が、壁・床・天井や屋根・基礎および土間床・窓やドアなどの開口部を伝わり外に逃げる量を、外皮面積で割ります。
(参考:R+house)断熱性のイメージ
(参考:YKKAP)
上の表は国が定める日本各地のUA値の省エネ基準です。
同じ日本でも北海道と沖縄では気候風土が異なることからエリアごとに基準が設けられています。
2022年度に新たな「断熱性能等級5・6・7」が追加されましたが、6地域=東京では断熱性能等級6に値する0.46以下を目指したいところ。
【断熱性を高めるメリット】
■1年を通して快適に過ごせる
外気温度に影響されにくく、室内を一定の温度に保つことができます。
低断熱住宅では壁や床、窓が冷えて実際の室温より低く感じることがありますが、断熱性の高い住宅では室温と体感温度が近く、最小限の冷暖房の運転で済みます。
■健康に過ごせる
ヒートショックやコールドドラフトをご存知でしょうか?
急激な温度差で血管が膨張収縮し血圧が大きく変動する、冬場の冷たい窓ガラスの冷気が暖かい室内に流れ込み空気がショートサーキットして足元が冷えるといった室内における健康被害は、実はとても多いのです。
ヒートショックはめまいや頭痛といった症状から、脳梗塞・心筋梗塞という命に係わる重大な症状を引き起こすことも。
高断熱住宅では、暖房が効いているリビングだけ暖かく、廊下やトイレ脱衣所は外気温と同じ5℃..ということがなく、どこにいても2~3℃の温度差程度。
室温を一定に保つことは、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで家族みんなが快適で安全に暮らせることに繋がります。
■冷暖房費の節約
来月からまた電気代が値上がりするそうですが、上記までのとおり、外気温の影響を受けにくい高断熱住宅であれば冷暖房は必要最低限で十分になります。
よく建物の構造を魔法瓶に例えますが、保温(保冷)性が高い住宅なので暖かさ(涼しさ)を長く維持できるため光熱費をおさえられます。
注意したいのは、断熱性が高いからといって冷暖房機器が不要というワケではありません。また、建物の大きさやそのご家族の暮らし方によっても必要なエネルギーやかかる光熱費は異なってきます。
【どうしたら断熱性の高い家づくりができる?】
最近はDIYでもよく使われる「断熱材」ですが、性能然り形状然り施工方法や耐久性、、様々な商品があります。高価で性能の良い断熱材を使えばいい家が建つ訳ではなく、それぞれのメリットデメリットを比較した上でさらには気密性・換気とのバランスをみて選択する必要があります。
ハウスメーカーや工務店に相談に行かれた際は、
「これまでの施工物件の平均UA値はどれくらいですか?」と質問してみるとよいでしょう。そのハウスメーカーや工務店の住宅性能への考え方に納得できるかどうかも、会社選びでは重要です。
クロスやカーテン等の内装、家具家電はあとから変えることができます。水廻り設備も30年経てば交換時期となりますが住宅性能はあとから変更がききません。
多くの方が生涯住むことを目的に住宅を購入する中でまず拘るべきところは『性能』です。
断熱性について更に話を聞いてみたい方は、
後悔しないための賢い家づくり勉強会にお越しください。
☆参加費無料/個別開催・オンライン参加承ります
暑さ・寒さは人の感覚によりますが、良いお家づくりの目安が数値で分かれば判断しやすいですよね。断熱性をより効果的にするためには前項に挙げた気密性・計画換気とのバランスも大切です。今後、それぞれについても解説します。
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【個性をカタチに、賢い家づくり。】
株式会社源工務店
R+house豊島区目白/アンビエントホーム目白
施工エリア:都内23区およびその周辺
TEL 03-3950-1611/FAX 03-3950-1748
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