【どれくらい気にする?】家相や鬼門・裏鬼門

ねもとです。

皆さんは家づくりを考える時に家相や鬼門はどれくらい気にされますか?

初回プラン打合せの初めに必ず確認するこの質問。
最近はほとんどの方が「全く気にしない」という回答ですが、「少し気にしたいけれどそれに拘りだしたら住みにくくなりそうだからね」というご意見もあります。



【家相】は土地の方角や家の間取りを組合わせて吉凶を判断する占術、
【鬼門】は北東の方位を指し鬼(邪気)が出入りする方角を意味します。もともとは古代中国の考え方で、日本に伝来するうちに不吉の方位として広まっていきました。また、反対側の南西を【裏鬼門】と呼び、陰陽道においては北東と南西は陰陽の狭間で不安定な方位とされ鬼門と裏鬼門はセットで不吉な方位といわれています。

では、間取りをつくる上で”具体的にどうしたらいいのか?”ですが、、⇩

家相には『鬼門・裏鬼門の方角に三備を設けず』という言葉があります。
※三備:①玄関・門、②キッチン、③風呂・トイレなどの水回り
鬼門の北東は陽当たりがわるく身体が冷えやすいということで、その方角に玄関や水廻りがあるとカビが生えたりヒートショックを引き起こすからという意味も含まれるのでしょう。
「裏鬼門にキッチンを配置しない」とされるのは、夏場に南西から強い日差しが当たると食べ物が腐りやすいからだそう。

建物の張り出しや欠けに注意する
建物の形状のこと。現代は構造計算や壁量計算等耐震への取組みがなされていますが、それ以前の建物は出っ張りや欠けといった凸凹の形状はバランスがよくないため壊れやすいということで注意が必要でした。

鬼門の家相が悪いと、
・不動産や財産に関する問題
・親族間の人間関係
・子宝を得られない、子供の病気 などに影響があるといわれ、

裏鬼門の家相が悪いと、
・多忙による疲労
・努力が報われない
・夫婦間のトラブルや妻に難がおよぶ といった影響があるといわれます。


・・・ここで気を付けるべきことは、
鬼門・裏鬼門、家相はひとつの考え方であるということ。


たとえ今体調が優れないとか人間関係が上手くいかない事実があったとしても住まいのせいにするのは時期尚早。人生はいつもうまくいくはずはなく波があるものですから、現実を受け止めたり受け止めきれなかったり。それでもなんとか生きていくものです。

家相や鬼門のとおりに間取りをつくればそれだけで運気が上向くわけではなく、それが一種の心の支えとなり気持ちが上がって前むきになれる理由になるわけです。

あいにく先述の具体的に気を付けることをすべて考慮すると都内の狭小地や変形地では家が建てられない状況になりかねません。敷地の条件上、一番日の当たる唯一の場所にLDKでなくトイレを配置するのはなんだかもったいない気もします。

もちろん、お住まいになる方の考え方を尊重しプランニングいたしますが私たちは何十年先の人生も次の世代に引き継ぐことも想定した住まいをご提供したいので何を優先すべきかを一緒に考えて思いを共有できたらと思います。


ちなみに、鬼門や家相の対策法もあります。
・部屋は常にきれいに、整理整頓する
・鬼門にあたるところに壁がなければ窓やドアを閉めておく
・盛り塩を置いて清める
・トゲのある植物、サルの置物や水晶を置く
・神社のお札、お守りを置く。厄除けや厄払いのお祓いをしてもらう など


家相や鬼門はあくまで昔の家づくりや暮らし方を基準に考えられていて、実は根拠はなく、迷信のようなもの。しかし知ってしまうとなんとなく気になるな..避けたいな..と思う方もいらっしゃるかもしれません。

「少しは気にした方がいいのかな」と迷われた方への参考情報ですが、
家相が中国から日本へ伝わるうちに、民族性や生活習慣などの違いから”日本流”のアレンジが加わり国々においてとらえ方に差があります。中国では良いとされるものが日本ではわるいことと認識されているということも多々。

要するに、何を信じて何を優先するかはその人の匙加減、自由なのです。


現代の家づくりは高気密高断熱住宅により家全体の温度差が少なく、法律で24時間換気が義務付けられていてどの方角に水回りを配置しても大丈夫です。軒の出やシェード、ブラインド、日射をコントロールする方法も様々あります。

昨今は明るくあたたかい南側にLDKをつくる間取りが人気なためどうしても北側にそれ以外の水回りが集中しがち。そういうときには対策法を駆使しながら、家族全員が安心して穏やかに暮らせる選択を優先したいですね。


住宅はバランスが重要。
鬼門や家相にこだわりすぎて住みにくい家となってしまえば元も子もありません。
今の住宅は間取り、構造、住宅性能、設備、あらゆるものが向上しています。
「和」から「洋」を取り入れた暮らしへ生活習慣も大幅に変化を遂げている中で、家相や鬼門の考え方を当て込むことが難しくなりつつもあります。

時代や考え方の変化を楽しみつつ、長い人生家族がより豊かに暮らせるよう柔軟に考えましょう。迷ったり悩んだら、ぜひご相談ください。

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